大規模火災からの復興に向けた先進地視察

今市町の商店街大火からの復興に向けて、2日間、県外での視察と学びの場に臨みました。今市大規模火災復興プロジェクト(被災された地権者の皆さん、出雲市役所、市議・県議)の関係者の皆さんと10年前の大火からの復興を進めてきた新潟県糸魚川市に伺いました。

初日は、新潟県糸魚川市へ。2016年12月、強風による飛び火で約30時間燃え続け、147棟が焼失した糸魚川大火。その復興の現場、駅北の交流施設「キターレ」で、市の担当者や運営スタッフ、語り部の方々からお話を伺いました。

個人的に学びが大きかったのは、市が積極的に土地を買ったことです。そして、活用はその後に考える。火災の教訓を活かしながら、復興のプロセスで外部の力と被災者の皆さんとの対話を重ね、それぞれの意向を丁寧に拾い上げ、まちのあるべき姿を描いていったことでした。

2日目は東京へ。午前は国土交通省の都市局・住宅局を訪ね、災害認定が難しかった今回の火災でも使える支援制度を教わりました。都市防災総合推進事業による避難路・避難場所の整備や老朽建物の不燃化促進、まちなみ環境整備事業、優良建築物等整備事業など、復興の財源となりうる制度が数多くあること。名目の補助率と実際の措置率、市の裏負担の実態まで踏み込んで確認できたのは、大きな収穫でした。

午後は、元・日本大学学長/総長であり、都市計画の権威である先生をはじめ、建築まちづくり協力研究所の皆さんと意見交換。「まず修復、次に新しい姿を」という言葉、人が最短で歩きたがる『希望の線』を読み解く設計の話、そして他地域で使われた連担建築物設計制度など、密集した街をどう再建するかの具体的なヒントをいただきました。

今回感じたのは、活用できる制度は数多くあるとわかったので、これからは被災者・地権者の皆さんの願いと、まちのあるべき姿をしっかり描き、創造的な復興のビジョン・計画をつくっていきたい、ということです。被災された皆さんの想いを真ん中に置いて、一歩ずつ着実に進めてまいります。