【兵庫県尼崎市ユースセンター&市民大学の視察へ】
昨日、出雲の若者支援に関わる有志のメンバーと日本のユースセンターの先駆けである
尼崎に学びにきました。
尼崎のユースセンターは、すべての青少年が多様な価値観に触れ、自分らしく暮らせる
社会をつくることを目指し、こどもの権利を守り、若者たちの社会参画の後押しするために
つくられた公設民営の施設で、NPO法人が運営している。
元々、ユースセンターはイギリスで始まり、スウェーデンなどの北欧には、こども・若者の
権利を当たり前に保障するために数多くみられる。(私も議員になる前に、北欧の教育視察に
行った際に4,5ヶ所伺った)
今回、印象に残ったことは2つ。
①ユースセンターも含む、こども若者に関連する施設がすべてここにあること。公的に
不登校の子どもたちを支援するスクールソーシャルワーカーなどの専門家もいる教育支援センターも
あれば、子育て支援センターも施設の中にある。何よりもフロアに行政の担当部局もすべて施設内に
移し、教育委員会と福祉部局が一緒になって課題にあたる体制をつくっていること。
そして政策企画と政策を実体化する人の距離が近いからこそ、お互いにフィードバックが日常から
なされるんだろう。
②そして、もう一つ印象に残ったのは、こども若者の意見を本気で聞き、政策として実現するか否かを
検討するユースカウンシルという”こども若者会議”の仕組みだった。
よくこういった会議体を設置して、こども若者の意見を聞くところまでの仕組みをつくっている
自治体はあるが、本気で政策として検討する仕組みを設けているまちは少ない。
尼崎の場合は、ユースカウンシルの仕組みの運営をユースセンターを運営するNPO法人が担っている
ことで、日常から声を掬い上げる体制を敷いた上で、子ども若者の声を行政の政策や事業に反映する
ために、行政の予算組みに間に合うように事業の企画立案からアクション、最終提案までが設計されている。
ひとつひとつの丁寧な設計や体制構築に感動した。
このまちは、本気でこども若者たちの権利を保障し、彼らの声を対等に受け止めようとしている。
それが若者たちにも伝わったことで、若者起点の事業がたくさん生まれている。
問われているのは、大人のスタンスだと思った。
島根、出雲にもこういった仕組みをつくり、本気で若者たちに期待する風土をつくりたい。
そして、世界で、全国で、最も若者たちに選ばれるまちをつくりたいと志を新たにした。
尼崎のみなさん、ありがとうございました。
@amagasakiyouth