【島根県の農業について』

出雲市農政会議推薦候補
決意表明演説会にて、農業のプロの方々約100人を前に、自分の農業への想いをお話しさせていただく機会をいただきました。
島根県の農業従事者の平均年齢は、70歳を超え、全国で1位です。
また、農業従事者の数は、私が生まれた平成2年には、6万6000人だったのが、平成27年には2万5000人となっています。
農業産出額も、昭和59年の1039億円をピークに、右肩下がりH29年には613億となっています。
食料安全保障の観点からも、食料自給率を高めていく重要性を感じていますが、現場には農業を続けていくこと、はじめることの課題はたくさんあります。
ただでさえ、87%が中山間地域である島根県。
効率的な営農がしづらい環境の中で、農業を営む方々が大多数です。
また、自然災害の多い昨今の状況下で、大切に1年間育ててきた農作物が収穫前に甚大な被害を受けたり、イノシシやシカなどの鳥獣が農作物を荒らし、営農意欲を削がれていく農家の方々の声もたくさんお聞きしました。
そんな中で、どうやったら続けていきたい、新しい人がやってみたいと思える農業をつくるのか。
稼いでいける農業への転換がやはり解決策になってくるとは思いますが、言うは易し行うは難し、相当知恵を絞らなければなりません。
スマート農業はさけばれますが、初期投資がかなりかかりますし、使い手のリテラシーとセットではじめて運用にのります。
とはいえ、平均年齢が70歳を超えた現場はまったなしで、ここから5-10年が勝負です。
現場の声をしっかり聞かせていただき、行政、政治として何ができるのか、自分自身が何ができるのか考えていきたいと思います。
最後になりましたが、コントロールすることができない自然と向き合い、命の根源である食を支えていただいてる農家の方々には、心から感謝を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございます。

